第33期(2015〜2016)
  
  
今期テーマ:「Re-Challenge」
〜しなやかに〜
10月例会テーマ:「評価につよくなろう」

 
 インスピレーション
  
他人の意見が雑音のように、あなたの内面の声を
かき消したりすることのないようにしなさい
そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい
 −Steve−Jobs(スティーブ ジョブズ)−
    -M.K.-


  

    会長挨拶     
「原始女性は太陽であった。しかし今、女性は月である」
平塚らいちょう女史がそう喝破して100余年。
女性が世に出ていく時代を予見したアーネスティン ホワイト女史の指導の下、国際トーストミストレスクラブがアメリカ合衆国サンフランシスコで設立されて80年弱になります。

しかし、時代は刻々と移り、社会のあり方も、私たちの意識も社会的立場も著しく変化してまいりました。
我がITCも、我らがひろしまクラブも、やはり時代や私たち会員の意識の変化に添って、変わっていくのではないでしょうか。
なぜならば、ホワイト女史も言っておられます。
「このクラブは、自分を向上させたいと願う人たちの集まりであり、ITC を通して他の人々に、私たちの得た経験を伝えることができれば、この組織は無限の可能性を、女性の歴史の進歩と向上に、計り知れない大きな役割を示すことになる」と・・・

女性だから、というexcuseは、もう通用しない世の中になったのかもしれませんね。
まさに今私たちは、自ら輝いているのです。
 ひろしまクラブチャーター会長特別スピーチ(抜粋)
今必要な三人の友達
今必要な三人の友達とは、何かをやろうという「勇気」、こうやろうという「判断」、どのようにやろうかという「洞察」です。
正しい答えを出すことにより、常に考える答えを出すことが大切です。
そのためには、批判してくれる人、考え合う同僚を持つことです。
                                                    出展 「心豊かにする一日一訓」日新報道より
       

     
プログラム
 「ブックレビューとブックリポート」
今月のプログラムは「ブックレビューとブックリポート」についてのワークショップ。
最初に教育を受け、実践、評価という流れでワークショップは進みました。
 プログラムリーダー
 -M.M.-
教育
-K.O.- 
 ブックレビューとブックレポートの違いについて述べ、例として短いブックレビューとレポートを披露されました。
ブックレビュー
-K.M.-
 『街道をゆく 島原・天草の諸道』 著者 司馬遼太郎
この本の大きな部分を占めているテーマは島原の乱ですが、筆者は松倉重政とその子勝家の領民に対する鬼畜のような搾取が乱の本質的な原因と、さまざまな資料を参考に緻密な分析を展開しています。
重政とはどのような成り立ちの人物なのか、筆者の旅はまずそこを明らかにせずには始まらなかったようです。島原の領主となるまでの重政という人物像を読者に重層的に提供しています。
原城における記述は、私が最も心を動かされた部分です。そこで起こった歴史について深く掘り下げた上でその場に立った者だからこそ感じたであろう、詩的な情景描写はとても味わい深く、書斎から既に旅が始まっているという筆者の旅の集大成が、ここに表されているように感じられます。 
<評価>(4つのテーブルに分かれて評価と発表)
・話すスピードが少し速かったので、本の内容を知らない聞き手には理解しづらい部分があった。
・あらすじの説明が多かったのでストーリーは分かったが、レビューに必要な内容分析が足りなかった。
・著者の執筆姿勢について触れたのが良かった。
ブックレポート
 -M.O.-
 『高峰秀子との仕事〈1〉初めての原稿依頼』著者 斉藤明美
昨年、私は高峰秀子について書かれた雑誌の記事に出合いました。
高峰秀子は努力しない自分、手を抜く自分、いい加減な自分を、絶対許さない。この人の中に棲む、もう一人の自分が、鋭い目で高峰秀子を見つめているのだ。その眼は、恐らく他の誰を見る時よりも、手厳しく冷酷なのではないだろうか。
「すごい人だ」。真似はできないけれど、生き方、考え方に惹かれ、高峰のファンになりました。その後新たに買い求めた高峰に関する本の中で、フリーライター斉藤明美著『高峰秀子との仕事〈1〉初めての原稿依頼』が一番興味深かったのでリポートします。
この本は、後に高峰の養女となった斎藤が『婦人画報』に連載した「高峰秀子との仕事」の前半部分です。内容は、平成元年、エッセイストとして評価の高い高峰に、斎藤が最初に原稿を依頼した時から10年間の二人の歩みが書かれています。二人のやりとりに加え、高峰のエッセイや斉藤の記事も貼り付けられています。いずれの内容も文体も深くて、ぐいぐい引き込まれます。読み進むうちに、高峰と斉藤の心の交流、その共同作業を通じて出来上がった作品に触れることができ、また、高峰が夫・松山善三そして斎藤と共に過ごした最後の満ち足りた年月を一緒に歩めたことに深く感動しました。  
改めて高峰の素晴らしさに気づかされ、ますますファンになっています。こんな潔い生き方をしたいもの。これからも彼女の出演作品やエッセイをたどってみたいです。
 <評価>(4つのテーブルに分かれて評価と発表)
 ・ブックリポートの良し悪しは、報告者がその本をいかに愛しているかが大きな決め手。今回のリポートではそれがよく伝わった。読んでみたいと思った。
・本の一部を朗読するとき、読み方が少し平坦だったので、もっとめりはりをつけてほしかった。  
・冒頭で本を提示したのはよかったが、聞き手も手にとってみたいので、回覧したら良かったのではないかと思った。
 プログラムリーダーまとめ
 違いが分かりにくいと言われる「ブックレビューとブックリポート」ですが、ワークショップの流れの中で、おぼろげながらも見えてきました。


 


 クロージングソート
 -T.M.-
読むべき書物
わたしたちが読むべき本とは、次のようなものだ。
読む前と読んだ後では世界がまったくちがって見えるような本。
わたしたちをこの世の彼方へと連れさってくれる本。
読んだことでわたしたちの心が洗われたことに気づかせるような本。
新しい知恵と勇気を与えてくれる本。
                      
  ―超訳「ニーチェの言葉」―

   
 今月はITC月です  ティータイム  ITC宣誓


  

  
次回323回例会 2015年11月19日(木)13:15〜15:30 広島アンデルセン
 





2015.10. 例会