第33期(2015〜2016)
  
  
今期テーマ:「Re-Challenge」
〜しなやかに〜
12月例会テーマ:「素敵な時の共有」

 
 インスピレーション
  
もしあなたが、誰かに期待したほほえみが得られなかったら
不愉快になる代わりに、あなたの方から、ほほえみかけてごらんなさい
ほほえみを忘れた人ほど、それを必要とする人は、いないのだから
 −渡辺和子「置かれた場所で咲きなさい」より−
    -K.M.-


  

    会長挨拶     
先日、徳川美術館館長、尾張徳川家22代当主・徳川義崇さまの講演をお聞きするチャンスがありました。演題は、「文化をまもる」です。
講演の終盤、「文化財を語ることが、必ずしも文化を語ることではない」と仰いました。
たとえば、将軍家からのお嫁入り道具。ひとつは純金の茶道具で、これは金銭に換算すると大変な価値があります。いまひとつは、千利休が切腹する直前、自ら開いた茶会で使った茶杓、銘は「泪」。千利休の死後、古田織部が受け継ぎ、これを生涯位牌代わりに大事にしたということです。「この茶杓が、美術館の一の収蔵品です。」と胸を張られました。
文化財とは、金銭的価値ではない。その背景、人との関わり、人の気持ち、といったものが、価値を決めるのですね。

そして、「文化を守ることは、平和を守ること」・・・ 平和とは、何も戦争がないというだけの意味ではなく、時代、ゆとり、人と人との有り方。それらの全てが文化を守るのです。
そしてそれは、私たちの生きざまにも共通するのではないかと、深く思うところがありました。

今日、こうして皆さまと同じ時間を過ごすことのできる幸せをかみしめたいと思います。
       

     
プログラム
 プログラムリーダー
 -K.I.-
プログラムT 『朗読』
 「ある子どもの詩の庭で」  R・L.・スティーヴンソン
M.K.− −M.T.− −M.T.− −M.K.− −Y.W.− −C.M.−  
 ロバート・ルイス・スティーヴンソン(1850〜1894)は
スコットランドに生まれ、幼いころから病弱でしたが、それだけに家の
中や外で遊んだ記憶は鮮烈で、終生そこから鋭い喜びを得ました。

 ばあやが歌ってくれる讃美歌や、わらべ歌、語ってくれる聖書の話や
昔話に胸を踊らせ、想像を膨らませたりもしました。
この本に収録された66編の彼の詩は、そんな子供時代の夢や憧れや希望
などを豊かな詩情で表現されています。其の中の23編を選び、
季節を感じる情景に編集しました。
             





 






 
小さな国

たったひとりで家の中、じっと椅子に座ってて
たいくつでたまらなくなったなら、
ただ目をつぶれば、それでいい。
空を飛んで、ぼくは行く。
遠い、遠いあそびの国へ、すいすい、ぼくは飛んで行く。
行き先は、はるかかなたの妖精の国、そこには小さな人たちがいる。
しあわせ

この世のなかには
いろんなものが
いっぱいあります。うれしいことに
ぼくもわたしも、しあわせいっぱい
王さまのように、ゆたかなきもち
かあさんへ

かあさん、あなたもこのわたしの詩を読み、
わすれられない昔の日々の、
あのいとおしさを思い出し、
小さな足が、ピタパタと床を打つ音を
いまいちど聞いてくれるでしょう。
プログラムU 『ギターの調べ』
  ギタリスト 石原圭一郎 氏

クリスマスの歌  郷愁のショ―ロ 他
    
静かで素晴らしいギター演奏を楽しみました


 


 クロージングソート
 -K.K.-
冬がきたら
うすい陽ざしのなかに咲く
冬花のつつましさを
じっと見つめよう
冬花の持つ香気と
清純さとを
わが体のなかに浸透させよう

冬がきたら
冬の星のきらめく下で生まれた
あのイエス・キリストのことを思おう
暗い世を今も照らしてくれる
烈しい愛の持ち主だった
若い救世主のことを思おう

冬がきたら
古い思い出をよみがえらせ
えにしの糸のふしぎに
手を合わせて感謝しよう
  ―坂村真民作「冬がきたら」より抜粋―





   
ビジネス風景 乾杯! クリスマスランチ
     
朗読風景  ギターの調べ   例会風景


  

  
次回325回例会 2016年1月8日(金)13:15〜15:30 広島アンデルセン
 





2015.12. 例会